ミッションブリーフィング:

 公式発表された情報を整理すると現状は以下のとおりである。

 ロシアのアルバトフ大統領は、グルジア共和国が新ロシア民主主義連邦の一員に加わったことを歓迎する声明を発表した。

 だが当然この併合を承認している国はひとつもない。

 グルジア亡命政府はジュネーブの事務局から強い否認声明を発し、合衆国、英国、独国は一様にロシアの侵略行為を非難している。

 しかし世界中が非難の声を荒げたとしても、トビリシに駐留するロシア軍の戦車が素直に帰ってくれるわけではない。



 我が軍の上層部は、アルバトフと側近の将軍たちが、別の軍事介入を綿密に画策しているとの確証を得ている。

 すでに偵察衛星が、ラトビア国境付近のバルト海沿岸部にロシアの主力部隊が移動しつつあることを看破している。

 ラトビア、リトアニア、エストニアはかつてソビエト連邦の一部であった。

 そしてこれらバルト三国を再びモスクワの支配下に取り戻すことは、ロシア超国家主義者の積年の悲願であるのだ。



 諸君たちの次の任務は、ロシア軍の攻撃作戦の情報収集である。

 ロシア軍はイズボルスクに戦闘指揮所を設営した。

 国境から数マイルに位置するイズボルスクは、古い中世の要塞である。

 戦闘指揮所を速やかに制圧し、ロシア軍の侵攻作戦に関するあらゆる書類を回収するのが任務だ。

 多数のパトロールが道づたいに配置されている、充分に注意せよ。

 また要塞内部には通信基地がある。

 守備隊の救援要請を阻止せよ。

 さもなくばたちまち大規模な戦闘に発展してしまうだろう。



 最後にひとつ。

 イズボルスクの近郊に、移動式地対空誘導ミサイルサイトが配備されている。

 これを偵察し、仮に防御が手薄であればM-136 ATロケット砲で排除せよ。




作戦任務:

 @ 南西の家屋にて情報収集せよ
 A 北西の家屋にて情報収集せよ
 B 脱出地点へ進め
 × 移動式SAM(地対空誘導弾)ランチャーを破壊せよ



 夜間ミッションなので、当然ナイトゴーグルの着用を忘れずに。

 ロシア軍の作戦計画の情報を得るために家屋の捜索を行う。

 家屋内の特定の場所を通過すれば自動的に情報を得たことになる。

 城壁の内部には通信所があり、守備隊は攻撃を受けるとここから増援を求める。

 増援が到着すると戦いは困難になるので通信所には近づかせるな。

 またSAMランチャーはM136が無いと破壊できないため必ず装備することを推奨する。