基本動作
戦闘の基本



● 戦闘の基本

 ここでは戦闘で勝つためのテクニックではなく、死なないための大原則のようなものを説明していきます。

 ごく当たり前のことばかりですが、慣れてくると忘れがちになるものもあります。




● 当たらない所にいれば当たらない

 岩の陰や地面の起伏の陰にいれば敵の弾を防いでくれるので自分には当たりません。

 当たり前ですよね。

 当たらない所にいれば当たらないのです。

 この大原則を守るのと守らないのでは、生存率が大きく変わります。


 例えば茂みの陰に隠れて敵部隊を襲撃したとき、敵の1人が自分の居場所に猛烈な制圧射撃をしてきたとします。

 こういう場合の敵の連射はなかなか当たらないのですが、絶対に当たらないということはありません。

 このような制圧射撃が10回に1回しか当たらないとしたら、言い換えれば10%の確率で必ず死ぬということになります。

 その10%の確率で死んだとしたら、それは運が悪かったのでしょうか?

 運が悪かったと結論付けたならば、その人はいつか必ず弾が当たって死ぬ運命にあります。


 敵を襲撃する前に、まず自分の置かれている状況を把握しなければなりません。

 撃った後に反撃を受けたとしたら、果たして自分は安全なのかどうか。

 岩陰や地面の起伏の陰から体の一部を出して撃てば、反撃を受けたときに身を隠すことができます。

 岩や地面は弾を防いでくれるので、隠れていれば死ぬことはありません。


 岩陰に隠れているときでも、同じことが言えます。

 慣れた人は敵の制圧射撃があまり当たらないというのを知っており、さらに敵が視認しづらくてもマズルフラッシュに向けて撃てば当たりやすいことを知っています。

 岩陰から頭だけを出して敵を襲撃したとき、慣れた人は反撃を受けてもあまり当たらないだろうと思い、マズルフラッシュを見ようと頭を出したまま隠れようとしません。

 このとき、敵が連射したうちの1発が自分の眉間に当たったとしたら、それは運が悪いのでしょうか?

 敵の反撃を受けたとき、頭を引っ込めて隠れていれば敵の弾には絶対に当たりません。

 自分に向けて撃っている敵のマズルフラッシュを見ようとするということは、自分から弾に当たりに行っているようなものです。


 このように、当たらない所にいれば当たらないのです。

 敵を先にみつけたとしても、遮蔽物がない空き地で敵を襲撃して反撃を受けて死んだならば、それは敵が強かったり運が悪かったりしたわけではなく、自分が弱かっただけなのです。




● こちらに気付いている敵を正面から倒しに行かない

 市街地で曲がり角の先を覗いたら敵がいて、見つかってしまったとします。

 その敵を倒すために、再び曲がり角を覗いたら撃たれて死んでしまいました。

 敵の反応が早いから撃たれて死んだ、と言えるかもしれません。

 または、自分の反応がもっと速ければ勝ったかもしれません。

 敵はこちらに気付いた時点で、銃を構えて倒そうとしてきます。

 反射神経に自信があるなら、曲がり角を覗いて素早く撃てば勝てるかもしれません。

 しかし自信が無いのに曲がり角を覗いて勝負を挑めば、それはほとんど賭けになります。

 もっと安全に敵を倒せる方法が無かったでしょうか?


 待ち伏せする方法もあります。

 敵がこちらを倒そうと曲がり角から出てくるかもしれません。

 違う道から接近して別の角度から敵を倒す方法もあります。

 そのほうが安全に敵を倒せる確率が上がります。


 こちらに気付いている敵を正面から倒しに行くということは、言い換えればどちらが早く撃つかという勝負になってしまいます。

 このような勝負に出る前に、まずは他の方法が無いか考えてみましょう。



● 倒れるまで撃つ

 GRはリアルなゲームです。

 1発当たると死んでしまいます。

 しかし、1発だけでは死なないこともあります。

 これは現実も同じで、いくら強力なライフル弾を数発受けても、すぐには死なないことがあります。

 敵が1発で倒れるものだと思い込んでいると危険です。

 敵が反撃してくる可能性があります。

 そのとき銃口を敵に向けていなければ、こちらの反撃が遅れてしまいます。


 敵を倒すときは、状況が許す限り、敵が倒れるまで銃弾を撃ち込み続けてください。



● 威嚇射撃はしない

 敵は訓練された兵士であり、戦う意欲を持っています。

 こちらが威嚇射撃をしたとしても、恐怖で戦闘を放棄するということはありません。

 むしろ銃声を聞きつけて敵が押し寄せてきたり反撃されたりします。

 敵を倒す意思のない威嚇射撃は、絶対にしてはいけません。