新米攻略
ゴーストリコンというゲーム




● あるプレイヤーの初プレイ



 キャンペーンのミッション1を始めて、最初の作戦目標の場所に行こうとしています。

 「敵が出てきたら倒そう!」

 そう思って林野を一直線に突っ走っていたら、開けた場所に出たところで見えない敵に撃たれて死んだ。

 「なんて理不尽なゲームなんだ!」

 もしかしたら、そう思うかもしれません。

 しかし、理不尽ではあるものの、死んだことにはちゃんと理由があるんです。

 プレイヤーは敵の支配する地域にいます。どこに敵がいるかわかりません。

 上の動画では正面の歩哨壕(見張り台)の中に敵がいますが、それに気づかずに走っています。

 歩哨壕の右側を通り過ぎたときに中にいた敵に撃たれました。

 敵がいるものと思って注意して進んでいたら、もしかしたら先に敵を見つけて倒すことができて、まだ生きていたかもしれません。





● 他のゲームとの違い

 他のゲームでは、ある地点まで進むと敵が攻めてきたり、逆にこちらが敵だらけの要塞に突入していったりしてバリバリと戦闘が始まります。

 あるいは、移動中に敵が射撃してきて、そこから戦闘が始まることもあるかもしれません。

 しかしGRでは、そんなに劇的に戦闘が始まることはありません。

 むしろ敵に出会う前から戦闘が始まっています。

 敵に出会う前の立ち居振る舞いで、すでに戦闘の優劣が決まっています。


 GRでは撃たれれば大抵、即死です。

 運よく死なずにダメージを負っただけだとしても、救急箱をゲットすれば体力が回復するなんてこともありません。

 腕を撃たれれば狙いづらくなり、脚を撃たれれば走ることができなくなります。

 死んだ者が生き返ることはなく、傷を負った者は治療のための時間が必要となります。

 他のスポーツライクなゲームとは違い、とても厳しいゲームです。





● ゴーストリコンというゲーム

 GRはリアルを追求したゲームです。GRの世界は現実世界と似ています。

 そしてGRは歩兵戦闘シミュレーターです。歩兵の戦闘を再現するゲームです。

 でも初心者がプレイすると、GRは「戦争素人シミュレーター」になります。

 「素人が戦争をするとこんなに弱いんですよ」というのを再現してくれます。

 ゲームとして難しすぎると思うかもしれませんが、もしあなたが何の訓練も受けずに現実の戦争に行ったならば、あなたはGRで死んだときと同じように死ぬでしょう。

 それほどリアルなゲームなのです。





● ゴーストリコンの面白さ

 あまりの難しさに、敵が放つ1発の弾丸の重みに恐怖を感じるようになります。

 目の前の20メートル先の場所に行こうとしても、撃たれるかもしれないと不安になります。

 ついには撃たれたくない一心で地面を這うようになります。

 それでいいのです。

 GRで血を流せば流すほど多くを学ぶことができ、生き延びるために編み出した方法が「戦術」となります。

 戦いで学んで得た戦術を駆使して任務を完了したとき、達成感と共にこのゲームの面白さがわかるでしょう。

 そして自分が学んで生み出した戦術が、現実の長い血の歴史の中ですでに歩兵戦術として確立されているのを知ったとき、ゴーストリコンがどれほど素晴らしいゲームかわかります。